

WEiN 特別講演会
「Do or Nothing」
Do or Nothing

the Way to Endodontics in Newera(WEiN: ワイン)は2013年、林 洋介(東京都開業)と八幡祥生(東京科学大)をファウンダーとし東京医科歯科大学 歯髄生物学分野で研鑽を積んだOBを中心に発足した、歯内療法に特化した勉強会です。これまで月に1回、論文抄読を中心に定例の勉強会を10年以上クローズで行ってきました。この十数年で各メンバーもさまざまな講演や執筆などの活動をしてきましたが、それぞれの異なる場所で聴講された先生方からもっと勉強できる場を提供して欲しいとの要望を受けることも多々ありました。会で協議した結果、今後は少しオープンな形で正解に近いとされる歯内療法の知識やエビデンスなどを皆様に提供できる場を作っていくことにしました。昨年に引き続き、第2弾として特別講演会を開催致します。コロナ禍以前には1回だけ外部講師を招聘して短い時間の講演会を開催したこともありましたが、自己紹介を兼ねて外部講師を呼ばず、我々メンバーだけでリレー講演のような形を取らせて頂くことにしました。
会場で皆様にお会いできること楽しみにしておりますので、宜しくお願い致します。
林 洋介
2025年11月16日(日)
東京科学大学
歯科棟4階
歯学部特別講堂
30,000円(歯科医師)
10,000円(研修医・大学院生・コデンタル)
*昼食付/税込
プログラム
ダウンロード
スケジュール
10:00
開会
10:05
セッションI
11:10
セッションII
12:05
昼休憩
倉本 将司
13:10
セッションIII
14:15
セッションIV
15:20
パネルディスカッション / Q & A
16:00
閉会
講師
歯内療法のエキスパートによる、エキサイティングな講演をお楽しみいただけます!
01
Speaker

辺見 浩一
進行した侵襲性歯頚部外部吸収の非外科的治療の限界を考える
侵襲性歯頸部外部吸収(ECR)の治療は外科的・非外科的アプローチがあるが、病変が進行し広範になると外科介入が困難または不可能となることも少なくない。近年、マイクロスコープと各種インスツルメントの活用により、複雑な吸収病変に対する非外科的処置が可能になっている。しかし除去範囲の明確な基準はなく、症例ごとの判断が求められる。本発表では臨床症例を提示し、進行したECRに対する非外科的保存の限界について考察する
林 洋介
ディシジョンメイキングの分岐点
根管内に残存している破折ファイルをデンタルX線写真上で確認すると、歯科医師の性なのか除去しようと思ってしまう方がおおいのではないだろうか?しかしながらこのディシジョンメイキングは本当に正解なのだろうか?限られた時間ではあるがこの問題について皆で考えてみたい。

02
Speaker
03
Speaker

吉岡 俊彦
様々な穿孔封鎖症例
水硬性ケイ酸カルシウム系セメントの登場により、小さな穿孔やポケット形成を伴わない症例では予後が大きく改善してきた。しかし、日常臨床では依然として保存的対応か抜歯かの判断に迷う穿孔症例が数多く存在する。特にポケット形成を伴うもの、大きな穿孔、複数箇所に及ぶ穿孔、残存歯質が極めて少ない症例などは、治療戦略に工夫を要し、長期的な経過観察が欠かせない。本講演では、これら難治性の穿孔封鎖症例を実際に提示し、使用材料の特性や臨床手技上の留意点、さらに保存の可否を左右する判断基準について考察する。参加者とともに、穿孔封鎖の臨床的可能性と限界を共有したい。
山内 隆守
歯根破折歯における保存と抜歯
歯根破折歯は保存を困難にする重大な要因であり,特に垂直性歯根破折は予後不良とされ、従来は即時抜歯が一般的であった.一方、近年マイクロスコープや材料の進歩により、今まで抜歯と言われてきた歯も保存できるようになってきた.しかし,その中には結果的に保存できず,抜歯に至るケースも多く存在する.本講演では,垂直性歯根破折歯において保存処置を試みた中で保存できたケース,抜歯に至ったケースを供覧しその傾向を一緒に考えていきたいと思う.

04
Speaker
05
Speaker

倉本 将司
大きい根尖病変について
近年、マイクロスコープや歯科用CBCT、NiTiロータリーファイル、バイオセラミック材料など、根管治療に応用できるツールは大きく進歩し、一般的にも広く普及し、精密かつ予知性の高い治療が可能となってきた。しかし、レントゲン写真やCBCT画像で大きい根尖病変を確認した場合、非外科的根管治療で治癒が期待できるのか、あるいは外科的根管治療が必要となるのか、抜歯が適当となるのか、臨床的判断に迷う場面は少なくない。根尖病変の治癒には、感染源の徹底除去と再感染防止が前提となるが、最終的には患者自身の治癒力も大きく関与する。今回は、大きい根尖病変を有する歯に対し、どのような治療方針を選択すべきかについて改めて検討する。
須藤 享
歯根破折を疑う骨吸収像
歯根破折により歯根を取り巻くような骨吸収像が認められることが多い。しかし、実際に破折線を確認できなければ歯根破折と確定診断できない。他の術前要因などを含めて検討しても、疑わしくはあるものの歯根破折と断定しかねるケースがある。特に下顎大臼歯に多いように思う。みなさんは、そのような場合どう対応するのだろうか。

06
Speaker
07
Speaker

八幡 祥生
どこまで歯を保存するのか
どのような歯まで保存に値するのか?保存すると決めて治療を始めたが 上手くいかない,すぐに駄目になった,全歯科医が経験している.疑わしきを抜歯したほうが,もちろん成功率は担保されるし,抜歯したほうが,咬合や顎位が安定する症例も多くあることは間違いない.一方で,一本にこだわり,患者と治療を半ば共有するように進めていくことも,保存治療の一つの醍醐味をいえる.今回は,そのような葛藤の中で行った症例を供覧いただく.
窪谷 拓馬
非外科的根管治療による介入が困難な根尖病変に対する処置
近年マイクロスコープ、歯科用コーンビームCT、Ni-Tiファイルやバイオセラミック材料などの発展により、かつては治療困難として抜歯を選択されていた歯でも保存することが可能となってきた。だが、石灰化により閉塞した根管や補綴物の除去が困難な場合など非外科的根管治療による介入が困難な症例も多い。本講演では非外科的根管治療ができなかった歯に対して逆根管治療を施した症例について報告させていただく

08
Speaker
09
Speaker

古畑 和人
そのCTS、歯髄を残すべきか?ー揺れる臨床判断ー
前回も取り上げたCracked Tooth Syndrome(CTS)だが、CTSは診断も治療方針の決定も一筋縄ではいかない臨床の“グレーゾーン”。特に歯髄保存を目指すか否かは、診断力・判断力・患者対応力が問われる難所でもある。本講演では、「保存できた」「できなかった」「やらなかった」3つの実例を通して、意思決定のときどんなことを考慮したかを解説。若手歯科医師もCTS症例に向き合えるよう、エビデンスに基づいた治療クライテリアやポイントを紹介する。

会場
東京科学大学 歯科棟4階 歯学部特別講堂
東京都文京区湯島1-5-45
JR御茶ノ水駅:徒歩3分
東京メトロ 丸の内線 御茶ノ水駅:徒歩1分
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